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森くんがやるいろんなこと。

マッチプレーの勝ち方と負け方

みなさんこんにちわ。(今日は珍しくゴルフのメンタルのお話(って俺コーチだっけ)ポルトガルで学んだことの一つです。)

アクセンチュアマッチプレー選手権がやっていますが、日本人としては松山選手が2回戦まで行き、負けてしまいましたね。残念でしたが。彼はマッチプレー苦手ということを言っています。

ストロークプレーとマッチプレーの大きな違いは、対自分か対他者かというところにあると思います。通常のストロークプレーは基本的には、自分ができるベストを選択し、今できることを行うことですが、マッチプレーは自分がどんなに頑張ろうと負けてしまうことがあります。バーディが=勝ち(価値)ということではありません。

マッチプレーの鍵は。「Show and Ignore」つまり、見せることと無視することにあります。そして1ラウンド18ホールの戦いではほとんどの場合、「運」の要素が大きく関係してきます。もちろん「流れ」そのものも存在します。

現在においてゴルフで「食う」ためには、安定してアンダーパーのほうがより食えます。これはどのツアーにおいてもそうだと思います。しかしマッチプレーでは、どんなに波乱万丈なスコアでも、1アップ以上した人が勝ちます。相手がバーディのところで、自分がバーディ以下なら結果は変わらないのです。トリプルボギーでも1ダウン。逆に相手がダブルボギー確定したら、ボギーで勝ちです。つまり、そのタイミングにおけるすべきことが毎回変わるということです。

これはまさに「メンタルゲーム」でしかないということです。もちろん技術的な要素がそろっていればの話ですが。相手がミスをしたら出来る限り無視し自分のプレーをする。相手が良いショットをしている時は、自分にチャンスが来るように相手に自分を見させる。show & ignore の概念とはそういうことです。

先日とあるマッチプレーの試合で調査したところ。

負けた選手に相手の選手の事を聞くと、勝った選手のことを良く見ています。逆に勝った選手に負けた選手のことを聞くと、あまり良く見ていないことが多いです。勝った選手は、自分のあのショットが良かったと言い、負けた選手は相手のあのショットが良かったと言います。

つまり、片方は相手を見てプレーをし、片方は自分を見てプレーをしていた結果となるわけです。しかし、基本としては1アップした時のメンタル状況、優位性を感じた時に「攻めるのか」「守るのか」と考えた瞬間に負けます。基本は同じで良いのです。しかし、1ホール終了時点でほとんどの選手は相手を見ます。そこからいかに自分の流れに相手を持っていけるかが勝負だったりするわけですね。

マッチプレーで1ホール目に取った人は、約60%の確立で負ける。しかし2ホール目も取ることができれば、勝つ可能性が約80%に上がる。

これは面白い統計だと思うのですが、もし、1ホール目にどちらかが取ったら、ほとんどの場合2ホール目がその日のキーポイントになるということです。もちろん長い戦いがその後あるわけですが、基本としては、1ホール目取られたら次のホールで引き分けにすればほぼ勝ちということになるわけです。(というか優位性があるということ)逆に長丁場で行きたいのであれば、1ホール目は流す程度で構わないということです。タイプによって違いますが、先行逃げ切りタイプと後半追い上げタイプでは全く違うゲーム展開を作ることが重要なんですね。

 

じゃぁ勝つためには具体的にどうすれば良いのか?

自分のゲームの流れをゴルフの中で意識する

僕なんかは先行逃げ切りタイプだと思っております。なるべく最初から攻めて、後は相手が慌てているところをさらに追い込む。追い上げタイプの人は、相手が崩れたところで攻め崩すのが定石だと考えます。

先行逃げ切りタイプの特徴

 ロングヒッター

後半追い上げタイプ

 ショットメーカー

もちろん、ショートゲームレベルが同じという場合にのみ考えられる話です。

ちなみに最強タイプは

 ショートゲーム激ウマタイプ

どんなところからでも寄せる人は強いです。ただし、ゴルフの面白さではありますが、技のみだと限界があります。なんらかの根本的強みがない限り「技に溺れる」ことが良く有ります。残り30ヤードの花道からなら100%10cmに寄せることができる。これはあり得ません。プレッシャーがかかればかかるほど、普通にグリーンに打つ事が重要だと知ることができます。

何の武道でもスポーツでも似ていると思いますが、必殺技と安定した基本能力とそのベースとなる守備力がある人が強いわけです。

 

プラスして、状況に応じたメンタルはどうするべきなのかという話ですが

勝っている時

  本能的に攻める

負けている時

  理性的に攻める

実はほとんどの場合、負けている時は本能、感情優位になります。勝っている時は、理性的、つまり理屈っぽくなります。逆にして下さい。スコアが良い時ほど、終わりに近づくにつれて計算をしますし、悪い時ほどどうでも良くなりますよね。真逆です。

これはストロークプレーにも応用できますが、良い時は何をやっても良いものです。だからガンガン攻めるべきです。そこで失敗しても攻めましょう。悪い流れになったらいかに理性的に攻めることが出来るかです。自暴自棄にならないように、出来る事をしましょう。

理性的にプレーをする人のほとんどは、パーを取ることが上手い人達です。本能的にプレーをするのが好きな人はバーディを良く取る人が多いです。ピンチこそ理性で、チャンスは本能で。これが実はスコアアップの秘密だったりします。もちろんタイプにもよりますが、ただし、基本的にはそういうことが多いです。

ゴルフだと18ホールの中で、ずーっと同じ流れということはありません。必ず、ピンチが6ホール、チャンスが6ホール、普通が6ホールあります。調子が良い時は、チャンスの数が増え、ピンチが減ります。悪い時はその逆です。4日間競技となれば、その比率はほぼ同じになってきます。

いかにピンチを普通にし、チャンスを取りこぼさないかが重要です。そんなの知っているとみんな言いますが、スコア=チャンスではありません。普通にバーディホールはバーディ取るべきですし、ボギーがチャンスということもあります。そこが流れです。

世間一般的に当たり前ですが、ピンチがきたら必ずチャンスが訪れます。そこまで耐え続けることが重要ですし、ピンチが早くくればくるほど、すごいスコアが出たりします。ほとんどの人は、耐えきれずに駄目になることが多いのですが…。だからこそ、次のゴルフはゲームの流れを見ながらやると面白いかなと。

今日はなんだか文章が長くなってしまいました、ごめんなさい。

また分かりやすく書く事にします。

ではでは。記録として。